一般社団法人埼玉生活支援協会

「なんとなく知ってる」から一歩先へ、金利の知識と資産形成の基本ルール

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「なんとなく知ってる」から一歩先へ、金利の知識と資産形成の基本ルール

「なんとなく知ってる」から一歩先へ、金利の知識と資産形成の基本ルール

2026/09/21

【マイライフ~人生観とライフデザインの交差点】Vol.13
「なんとなく知ってる」から一歩先へ、
金利の知識と資産形成の基本ルール

 

資産形成の話題において、私たちが日常的によく目にし、耳にする「金利」という言葉。

「お金を貸し借りする際に発生する対価(手数料)」であることはなんとなく理解していても、その動きを自分の暮らしや資産へどう繋げていけるのか、具体策が思い浮かばない人も多いのではないだろうか。

 

テレビで日々流れる「金利」のニュース。

特に為替や株式マーケットやマクロ経済の文脈で語られる「金利」は、私たちが銀行の窓口で見かける預金金利や住宅ローン金利そのものではなく、日本の中央銀行である日本銀行(日銀)が定める「政策金利」を指している。

政策金利は、日銀が年に8回開催する「金融政策決定会合」において、引き上げるか(利上げ)、据え置くか、あるいは引き下げるか(利下げ)が議論・決定されている。

ここで押さえておきたいのが、ニュースの「利上げ決定」と、私たちの暮らしの「金利」との時間差だ。

日銀が政策金利を引き上げたからといって、翌日から即座に自分の住宅ローン金利が変わるわけではない。

日銀の決定を受け、各金融機関が市場の動向や他行の動きを見極めながら、個別の金利を順次決定していくからである。

この仕組みを知っておくだけでも、ニュースに一喜一憂せず冷静に状況を見つめられるようになる。

 

日銀は毎月発表される消費者物価指数(CPI)や景気動向指数を細かく分析し、物価の安定と健全な経済成長を目指して政策決定を行っている。

日銀や米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が政策金利を引き上げる最大の狙いは「行き過ぎた物価上昇の抑制」にある。

教科書通りのセオリーで言えば、政策金利が上がると企業の事業ローンや個人の住宅ローンなどの利率も上がり、資金を借り入れる動きが慎重になる。

市場に流通するお金の量が抑えられることで消費や投資が静まり、物価上昇にブレーキがかかるという仕組みだ。

 

また、金融市場には『お金は金利の低い方から高い方へ流れる』という基本的な法則がある。

日銀が利上げを行い、日米の金利差が縮小していけば、理論上は「円高・ドル安」へと向かう流れが生まれる。

だが、米国の政策金利(利上げ)の推移や経済の力強さとの兼ね合いもあり、金利差が容易に縮まらない局面では、為替の変動も一筋縄ではいかない。

 

まさに今、私たちはこうした複雑なマクロ経済の動静を肌で感じる時代を生きている。

こうした「金利のある世界」へシフトする局面において、改めて立ち返りたいのが資産形成における「3つの基本」である。

安全性:元本が減りにくい性質(国債などの公社債)

流動性:必要なときにすぐ現金化できる性質(普通預金や定期預金)

収益性:大きな利益が期待できる一方、相応のリスクも伴う性質(株式や投資信託)

残念ながら、この3つすべてを兼ね備えたパーフェクトな金融商品は存在しない。

だからこそ、自身のライフプランやリスク許容度、性格(リスク耐性)などを見つめながら、3つの基本をいかにバランスよく組み合わせるかが重要になる。

投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」とあるように、すべての資金を一つの資産に集中させてしまうと、万が一の転倒で全滅しかねない。

特性の異なる複数のカゴ(金融商品)に分散して盛り付けておくことで、どこか一つのカゴが揺らいでも全体を守ることができる。

 

構造変化の激しい今だからこそ、「なんとなく」の理解から一歩深め、金利の仕組みと資産の役割を正しく見極めながら、しなやかでブレない資産形成を進めていきたいものだ。

 

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綴り手:鈴木ともみ

キャスター・エッセイスト

【プロフィール】

国士舘大学政経学部兼任講師、経済学修士、

早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員、日本記者クラブ会員記者、

国際金融情報番組『WORLD MARKETZ』(東京MXテレビ・STOCKVOICE)キャスター。

『Tokyo Financial Street』(STOCKVOICE)キャスター。

マイナビ「鈴木ともみのわかりやすい経済ニュース解説」、日経電子版、

日経QUICK等に経済コラムを連載。

地上波初の株式市況中継TV番組でキャスターを務めるほか、TOKYO-FM、

ラジオNIKKEIなどラジオ番組にも出演。

JazzEMPアンバサダー・メインMC。

総合芸術舞台『一粒萬倍 A SEED』アンバサダー・語り役。

パーソナルカラリスト。

 

☆ エッセイ【吉日のおかわり(五感で潤すオフ活のススメ)】

TOMOMI SUZUKI A SEED|note

 

主な著書

『株式投資・新NISA 損をしない投資に大切な基本100』(アルソス刊)

『資産寿命を延ばす逆算力』(シャスタインターナショナル刊)

『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊) ​​​

 

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