一般社団法人埼玉生活支援協会

金利のある時代、資産と暮らしの新しい考え方(その1)

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金利のある時代、資産と暮らしの新しい考え方(その1)

金利のある時代、資産と暮らしの新しい考え方(その1)

2026/10/18

金利のある時代、資産と暮らしの新しい考え方(その1)

「金利のある時代」が戻ってきた!! 

 

長い間、日本では「金利がほとんどないこと」が当たり前でした。銀行に預けても利息はほとんどつかない。国債などの債券も、個人の資産運用ではあまり注目されませんでした。一方、低金利が続く中、NISAなどを活用して株式や投資信託に資金を振り向ける動きが広がりました。

 

ところが今、その前提が変わり始めています。

金利が変動すれば、預金や住宅ローンだけでなく、国債、株式、不動産、為替などに大きく影響します。それは、私たちの暮らしを大きく変えていきます。

 

私はファイナンシャルプランナーとして長年、多くの方のライフプランや資産について相談を受けてきましたが、最近感じるのは、「何に投資をすればよいでしょうか?」といった商品や制度の質問に答えるのが非常に難しくなったということです。

商品を選ぶ前に、私たちを取り巻く「環境」がどのように変わっているのかを見極め、そこから、相談者の暮らしの改善に効果的な商品や制度を提案していく事が望まれます。

 

例えば、債券をすでに持っている方にとっては金利が上昇すると債券価格は下がります。しかし、これから債券を購入する人にとっては、以前より高い利回りを得られる可能性が生まれます。

同じ金利上昇でも、すでに資産を持っている人と、これから資産を形成する人とでは、見える景色が違うのです。

 

株式についても、金利環境の変化は無関係ではありません

この十数年は、世界的な低金利を背景に「成長する企業や市場に投資する」という考え方が大きな流れとなりました。

しかし、金利がある世界では、資産全体のバランスを整えるという役割も重要になってきました。株式だけではなく、債券や預金などにもそれぞれの役割が戻ってきています。

 

つまり、「どの商品が一番儲かるか」ではなく、「それぞれの資産にどんな役割を持たせるか」を考える必要が出てきたのです。

 

私はこうした金融・経済、そして暮らしの変化を「Current(潮の流れ)」と呼んでいます。海ではCurrent(潮の流れ)が変われば、同じ船、同じ目的地であっても進み方を変えなければなりません。

 

資産形成や暮らしも同じです。

低金利時代に正しかった方法が、これからもそのまま正しいとは限りません。

だからといって、金利や株価の動きを毎日予想する必要もありません。それよりも大切なのは、「環境が変わった」と気づくことです。

 

そして、もう一つ大切なことがあります。

それは、「自分は何のために資産を持っているのか」ということです。
・老後の生活のためなのか
・家族に残すためなのか
・住宅や教育、介護のためなのか
・あるいは、自分の人生をより豊かにするためなのか

 

環境が大きく変わる時代だからこそ、Current(潮の流れ)と自分自身の目的、いわばAnchor(錨)を見極め、進むべき方向(Compass)を見定め、行動(Action)をする必要があるのではないでしょうか

 

井上昇(CFP®):FPサロンさいたま新都心 代表

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