一般社団法人埼玉生活支援協会

「命と資産を守る拠点」をどう選ぶか、「FP×防災士」の視点から描くライフデザイン

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「命と資産を守る拠点」をどう選ぶか、「FP×防災士」の視点から描くライフデザイン

「命と資産を守る拠点」をどう選ぶか、「FP×防災士」の視点から描くライフデザイン

2026/10/24

『マイライフ~人生観ライフデザインの交差点~』Vol.15

「命と資産を守る拠点」をどう選ぶか、
「FP×防災士」の視点から描くライフデザイン

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ライフデザインを描く際、人生の三大資金とされるのが「教育資金」「住宅資金」「老後資金」である。

このうち教育資金と老後資金は、人生のある一時期に集中して支出が増える性質を持つ。

一方で住宅資金は、生きていく上で不可欠な「住居費」として捉えた場合、人生の全期にわたって関わり続ける固定費となる。

​だからこそ、無理なく自分らしい暮らしを維持しながら、この固定費を賢くコントロールしていく視点が欠かせない。

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その豊かな時間を過ごすための「住まいをどこに置くか」という問いは、近年、日本各地で頻発する自然災害リスクを前に、これまで以上に切実なテーマとなってきている。

ライフデザインを描く上でも、資産防衛においても、「豊かさを享受する拠点」をどこに定めるかは、生き方や暮らしそのものの質に直結する時代に入ったと言えるだろう。

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また、本連載『マイライフ〜人生観とライフデザインの交差点〜』Vol.5では「酷暑の街角で直面した独居高齢化社会の現実と、未来への備え」と題し、災害リスクが増す中で誰しもが安心して年齢を重ね、一人になっても尊厳を持って暮らせる社会を作るためのライフプランニングと、地域セーフティネットの融合について纏めている。

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災害時だけでなく日々の暮らしの中で、コミュニティ内での救護活動や地域の見守りネットワークをどう機能させていくべきか...。

 

そうした想いを深める中で、勤務する大学で防災士研修講座が実施されることとなり、私自身も11月に受講する予定で、念願である「防災士」資格の取得に挑戦する決意を固めた。

​防災士の知識は、地震や水害といった天災時のみならず、日々の地域社会の中で「命と暮らしを守る」ための強固な基盤となるはずだ。

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今回の資格取得に向け、改めて住まい選びに直結する自然災害リスクの構造について思考を巡らせてみた。

​大規模地震への備えとして地盤の強度を確認することに加え、最近の住まい選びでは「水害リスクの有無」が優先順位の上位を占めるようになっている。

特に今年の夏、線状降水帯による想定外の局地的大雨や河川の氾濫が常態化しつつある現実を、読者の皆様も実感されたのではないだろうか。

​気象学の観点からも、暖かい湿った空気が流れ込みやすい沿岸部や、山肌にぶつかり上昇気流を生む地形では、線状降水帯の発生・停滞リスクが高いことが示されている。

 

さらに、気温が1℃上昇すると大気中の最大水蒸気量は約7%増加する。

海水温の上昇に伴い絶え間なく水蒸気が供給される環境は構造化しており、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)等の報告の通り、豪雨の頻度や強度の増加傾向が一過性で終わる可能性は低いと見られている。

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こうした自然環境の変化に伴い、不動産市場における評価軸もシフトし始めた。

​従来の住まい選びでは「駅徒歩分数」「周辺施設の利便性」「眺望の良さ」といった要素が価値の中心であり、オーシャンビュー物件などは根強い人気を誇ってきた。

しかし、いくらロケーションに恵まれていても、冠水リスクを抱えるエリアやハザードマップで浸水想定区域となる物件は、売買・賃貸の双方で価格調整を余儀なくされる時代を迎えている。

将来的な保険料の上昇や金融機関による担保評価の厳格化も、すでに現実のものになりつつある。

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今や「災害に強く、命と資産を守れる土地であるか」という「防災指標(地盤・標高・水害リスク)」は、利便性以上に土地の将来価値を左右する重要指標なのだ。

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もちろん、どの地域であっても安全性が100%と言い切れる場所はない。

すでにリスク認知のあるエリアにお住まいで、容易には転居できないという事情をお持ちの方もいらっしゃるだろう。

また、都市の利便性や開放的なロケーションに心身の充実を求めるニーズも、尊重されるべき個人の価値観である。

 

大切なのは、自分自身のライフデザインにおいて「何に優先順位を置きたいか」を正しく把握し、備えることにある。

​自然環境が変化し、地域の繋がりが一層求められる今、私自身も「FP×防災士」として、「命と資産を守る」ための多角的な視点を提示し続け、皆様のお役に立ち続けていきたいと思っている。

 

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綴り手:鈴木ともみ

キャスター・エッセイスト

【プロフィール】

国士舘大学政経学部兼任講師、経済学修士、

早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員、日本記者クラブ会員記者、

国際金融情報番組『WORLD MARKETZ』(東京MXテレビ・STOCKVOICE)キャスター。

『Tokyo Financial Street』(STOCKVOICE)キャスター。

マイナビ「鈴木ともみのわかりやすい経済ニュース解説」、日経電子版、

日経QUICK等に経済コラムを連載。

地上波初の株式市況中継TV番組でキャスターを務めるほか、TOKYO-FM、

ラジオNIKKEIなどラジオ番組にも出演。

JazzEMPアンバサダー・メインMC。

総合芸術舞台『一粒萬倍 A SEED』アンバサダー・語り役。

パーソナルカラリスト。

 

☆ エッセイ【吉日のおかわり(五感で潤すオフ活のススメ)】

TOMOMI SUZUKI A SEED|note

 

主な著書

『株式投資・新NISA 損をしない投資に大切な基本100』(アルソス刊)

『資産寿命を延ばす逆算力』(シャスタインターナショナル刊)

『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊) ​​​ ​ ​

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