一般社団法人埼玉生活支援協会

「〇〇パ」の時代に問う豊かさ、心地よい暮らしとライフデザイン

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「〇〇パ」の時代に問う豊かさ、心地よい暮らしとライフデザイン

「〇〇パ」の時代に問う豊かさ、心地よい暮らしとライフデザイン

2026/10/12

【マイライフ~人生観とライフデザインの交差点】Vol.14

「〇〇パ」の時代に問う豊かさ、心地よい暮らしとライフデザイン

 

現代社会において「タイパ(タイムパフォーマンス=時間対効果)」が、今や当たり前の価値観として定着してきた。

​特に若い世代はこのタイパの重要性を強く意識して生活しているように思う。

テレビの情報番組で人気アイドルが座右の銘として挙げた「一時間巻き」という言葉に、20代・30代を中心とする共演者たちが強く賛同していたのも、非常にわかりやすい一例である。

 

​生成AIやSNSの急速な普及に伴い、私たちが日常で触れる情報量は爆発的に増加した。

限られた可処分時間の奪い合いが生じる中で、「時間といかに効率的に向き合うか」を重視するタイパへのシフトは、時代の必然的な変化と言えるだろう。

​こうした「〇〇パ」という言葉は、今や生活用語として私たちの日常にすっかり溶け込んでいる。

金銭的・経済的な満足度や効率を追求する「コスパ(コストパフォーマンス)」に始まり、時間対効果を追求する「タイパ」までもが常用語となってきた。

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そして、これらが浸透した今、新たに注目を集めているのが「メンパ(メンタルパフォーマンス)」という言葉だ。

​「メンパ」は、精神的な負荷を軽減し、「心の余白」を保つことを目指す、コスパやタイパに続く「第3の〇〇パ」というべき価値観である。

​

情報や選択肢が氾濫する現代社会において、私たちは日々、最適解を模索し、「選択」し続けることを迫られている。

しかし人は、選択や決断を繰り返すたびに脳のエネルギーを消費し、無意識のうちに「決断疲れ」を起こしてしまう。

​タイパやコスパを極限まで追求しようとすればするほど、「どの選択が最も得か、効率的か」を常に見極め続けねばならず、結果としてメンタルに過度な負担がかかってしまうのだ。

 

そうした中で、エネルギー消費を抑える「心の負荷の最適化」が、より重要視されるようになってきた。

​本来、コスパやタイパは手段に過ぎない。

その先にある「心地よい状態を保つこと」こそが、真の目的であるはずだ。

​「心身の安定」を生活の主軸に据え、負荷の軽減と心地よさを意識して心身を潤すこと。

それこそが、これからの時代に望まれる豊かさのひとつの形になっていくのだろう。

​​では、メンパを充実させるライフサイクルを構築するには、どのような視点が大切になるのだろうか。

鍵となるのは、次の3つのバランスにあるように思う。

​一つ目は、「インプットとアウトプットのバランス」。

日々の活動でエネルギーを外へ発揮する一方で、自分の内側を潤す時間との均衡を保つこと。日々の身を整えるルーティンを土台としながら、「意識的な余白」をつくることで、初めて感性が解き放たれ、エネルギーを満たすゆとりが生まれる。

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二つ目は、「多様な役割を持つこと」。

家庭や単一の職場といった特定の場所に執着せず、地域や趣味、複数のコミュニティなどで多様な役割を持つことは、精神的な負荷を心地よく分散し、生活に豊かな彩りと刺激をもたらしてくれる。

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そして三つ目は、「他者とのふれあいと、一人の聖域」。

互いを尊重し共鳴し合える人づきあいは、心に温かな安心と活力を与えてくれる。

同時に、静かに自分の内面と向き合う「一人の時間」を大切にすることで、社会の喧騒や他者の視線から離れ、精神の芯をどっしりと整えることができる。

 

​移ろいゆく季節の風景にそっと目を留め、旬の恵みを味わい、五感をみずみずしく喜ばせる。

​そうした日々の営みとライフサイクルの重なり合いこそが、メンパの確かな源泉となり、自分らしくしなやかな未来を描くライフデザインの土台になっていくのではないだろうか。

 

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綴り手:鈴木ともみ

キャスター・エッセイスト

【プロフィール】

国士舘大学政経学部兼任講師、経済学修士、

早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員、日本記者クラブ会員記者、

国際金融情報番組『WORLD MARKETZ』(東京MXテレビ・STOCKVOICE)キャスター。

『Tokyo Financial Street』(STOCKVOICE)キャスター。

マイナビ「鈴木ともみのわかりやすい経済ニュース解説」、日経電子版、

日経QUICK等に経済コラムを連載。

地上波初の株式市況中継TV番組でキャスターを務めるほか、TOKYO-FM、

ラジオNIKKEIなどラジオ番組にも出演。

JazzEMPアンバサダー・メインMC。

総合芸術舞台『一粒萬倍 A SEED』アンバサダー・語り役。

パーソナルカラリスト。

 

☆ エッセイ【吉日のおかわり(五感で潤すオフ活のススメ)】

TOMOMI SUZUKI A SEED|note

 

主な著書

『株式投資・新NISA 損をしない投資に大切な基本100』(アルソス刊)

『資産寿命を延ばす逆算力』(シャスタインターナショナル刊)

『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊) ​​​ ​

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