一般社団法人埼玉生活支援協会

災害に備えるお金の話

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災害に備えるお金の話

災害に備えるお金の話

2024/03/27

地震や台風など、頻度が高く、防災意識が高まっていると感じます。

災害に備えるお金について、今回と次回に分けて解説します。

 

まずは現金について

最近は電子マネーが浸透し、年々キャッシュレス化が

進んでいます。日常の買い物や交通手段など、

多くの生活場面で電子マネーが使え、

小銭をたくさん持ち歩かなくても日常生活を

送れる便利な時代になってきました。

 

しかし、そのような便利な電子マネーも、災害時には

状況は一変します。電子マネーもクレジットカードも、

停電時には使えません。スーパーやコンビニで買い物を

したくても、どんなに多額のチャージがしてあっても、

停電が復旧するまでの間は使い物になりません。

停電時には現金決済のみになるので、手持ちの現金を

所持しておくことが必要です。

 

そして更に、停電時にはATMも停止します。

そうすると両替することが出来ず、お店も釣り銭不足に

なることが想定されます。いくら現金を持っていても、

1万円札ばかりでは買い物できない可能性もあるので、

なるべく釣り銭のないように小銭を用意しておくことが

重要です。災害が止んで数日すると、ライフラインが

復旧して銀行のATMでお金を引き出すことが

出来るようになります。

 

紙幣が破れてしまった場合は、銀行で交換してもらえます。

(ただし、ゆうちょ銀行は両替業務を行っていないので

交換できません。)紙幣の面積が3分の2以上残っていれば

額面の全額分と、5分の2以上3分の2未満残っていれば

半額分の新しい紙幣と交換してもらえます。

 

次に、現金化しやすい普通預金に預入れしておく

金額は、どのくらいの金額を普通預金にしておくのが

よいでしょうか。低金利が続き、普通預金を

必要最低限にして、有価証券等で資産運用している

ケースも多いでしょう。一般的には、少なくとも

生活費の3~6ヶ月分くらいは換金化し易い

普通預金として確保しておくことが必要と言われます。

 

食料品や生活雑貨を購入したり、移動手段に使うほか、

壊れた電化製品の買い替えに多額の出費が想定されます。

家族が離れて暮らす二重生活になる可能性もあります。

仕事が出来ずに予想外の収入減になってしまう

可能性もあるでしょう。そのような事態を想定すると、

可能であれば生活費の1年分くらいを確保しておくことが

出来れば望ましいと言われます。

 

また、預金の引き出しについて、災害時には

金融機関によっては引き出すのに時間を要したり、

引き出す金額が制限されることがあるかもしれません。

複数の金融機関に分散して預入れしておくことが

望ましいです。大規模な自然災害の場合、

通帳・印鑑・カードをすべて一遍になくしてしまう

ことがあるかもしれません。そのような場合は、

金融機関は本人確認をしたうえで柔軟な対応をしてくれます。

過去の事例ですが、豪雨の際は、西日本各地の

金融機関が災害時の特別対応を取っていました。

 

まとめると、数日間生活できる分の現金(特に小銭)と、

換金化し易い普通預金を日頃から用意しておくことが

必要と言えるでしょう。

 

次回は保険や公的支援について解説します。

 

ファイナンシャル・プランナー

木元広之

http://office-kmt.jp/

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