確定申告(所得税)
2023/12/28
確定申告を意識する時期になってきたので、
今回より数回に分けて確定申告のお話をしていきます。
確定申告(所得税)
まずは、所得税が掛かるものと掛からないものについて。
所得税は、原則として居住者が得たすべての所得について
課税されますが、社会政策的観点や課税技術上の要請から
所得税が課税されないもの(非課税所得)もあります。
非課税所得は所得税が課税されない反面、損失が生じても
その損失はなかったものとみなされます。
非課税所得の一例としては下記のようなものがあります。
・生活に通常必要な動産(家財道具・衣類・通勤用自動車等)の譲渡
なお、30万円を超える貴重品・美術品等は生活に
通常必要でない動産として課税されます。また、
生活に通常必要な動産であっても、継続的に販売している場合は
事業所得又は雑所得として課税される場合があります。
・損害保険金、損害賠償金、慰謝料
原則非課税ですが、資産の損害につき受ける
損害賠償金等で、収益の補償や収入金額に代わる
性質を有するものは課税対象となります。
・葬祭料、香典など
・学資金及び法定扶養料
・出産育児一時金、出産手当金
・障害基礎年金、障害厚生年金、遺族基礎年金、
遺族厚生年金、遺族給付
他にも非課税となるものはいろいろとありますが、
スペースの都合上省略します。
続いては所得税の納付の方法と還付について。
従来からある、納付書での納付や口座引き落としの
方法に加え、最近ではいろいろな納付方法が
可能となってきました。
・電子納税(e-Tax)
e-Taxを利用することによって、すべての税目について、
ダイレクト納付やインターネットバンキングによる納付が
可能となります。なお、利用するにはe-Taxの開始届出書の
提出などの事前の手続きが必要となります。
・クレジットカード納付
インターネットを利用して専用のWeb画面から
クレジットカードによる納付をすることが出来ます。
なお、クレジットカード納付では納付税額に応じた
決済手数料が掛かります。
・コンビニ納付
国税庁のホームページから納付に必要な情報を
QRコードとして作成(印刷)し、
コンビニエンスストアで納付することが出来ます。
また、還付金の受取りの方法は、預貯金口座への
振込みと郵便局等に出向いて受け取る方法があります。
預貯金口座への振込みの方法を利用する場合は、
確定申告書に口座番号等を記入します。
ATMで受け取れることはありませんので、
くれぐれも還付金詐欺には気を付けましょう。
FP Avenue所属
ファイナンシャル・プランナー
木元広之
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