老後のお金事情(その3 貯蓄)
2024/11/27
老後のお金事情(その3 貯蓄)
年末が近づくと、忙しくなくても色々とせわしくなりますね。
12月は師も走ると言われるぐらいですしね。
少し更新の間が空きましたが、老後のお金について、
3回目は老後のお金事情で貯蓄についてです。
貯蓄
老後の資金について、平均的なデータとして
4千万円くらい不足することを前回書きました。
それでは、老後資金を貯蓄する方法として、
どのような方法があるでしょうか。
まずは、財形貯蓄があります。
これは、勤務している会社・団体が財形貯蓄制度を
導入していることが前提ですが、給与から天引き
されて積み立てていくものです。
財形貯蓄には
「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」
があり、老後資金の貯蓄に適しているのは「財形年金貯蓄」です。
「財形年金貯蓄」は満60歳以降に年金として
受け取るものであり、「財形住宅貯蓄」と
合わせて貯蓄残高550万円まで利子等非課税
(保険などの商品の場合は、払込額385万円までが非課税)
です。貯蓄の考え方として、毎月の収入から
まず貯蓄分を確保し、残ったお金で生活する
というのが貯蓄の基本です。そういう観点から
考えると、財形貯蓄は給与から天引きして積立を
するので、理にかなった方法と言えるでしょう。
次に、確定拠出年金があります。
これは、公的年金に上乗せして給付を受ける
私的年金のひとつです。確定拠出年金とは、
事業主や加入者が月々の掛金を拠出(積立)し、
加入者が自ら運用し、掛金と運用益との合計額を
もとに給付額が決定されるものであり、
事業主が実施する「企業型確定拠出年金」と、
個人で加入する「個人型確定拠出年金(iDeCo)」
があります。
「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の特徴として、
3つの税制優遇措置(①掛金の全額所得控除、
②運用益の非課税、③受取り時の税制優遇措置
(退職所得控除や公的年金等控除))があります。
また、iDeCoは原則60歳まで引き出しができないので、
老後資金の貯蓄に向いています。なお、
iDeCoには加入時の手数料や毎月の口座管理費などの
手数料がかかりますので、注意が必要です。
その他、新NISAがあります。
口座内で生じた配当及び譲渡益について
非課税とする制度であり、年間の投資上限は、
成長枠240万円、積み立て枠120万円。
投資対象商品は積立・分散投資に適した
一定の公募等株式投資信託であり
、信託契約期間の定めがない
iDeCoとNISAを比較すると、年間投資可能額、
非課税運用期間、投資可能商品、資産の
途中引き出しが可能か否かの違いがあります。
老後資金を貯蓄するにあたっては、
年齢や家族構成、職業等、各人の置かれている
環境は千差万別なので、各人の状況に合った
方法で貯蓄していくことが大切といえます。
木元広之
----------------------------------------------------------------------
FP Avenue
〒
338-0001
埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2Mio新都心
電話番号 :
048-851-5230
----------------------------------------------------------------------