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不確実な未来を守るための戦略とファイナンシャル・プランニング① 序章

不確実な未来を守るための戦略とファイナンシャル・プランニング① 序章

2025/04/25

新たな挑戦、新たな機会「変動する時代に備える」

不確実な未来を守るための戦略とファイナンシャル・プランニング①

 

序章:世界が割れた日 ─ ワシントンとダボス

2025年1月20日 ─
アメリカ合衆国では、第47代大統領にドナルド・トランプが再び就任した。その同じ日、スイス・ダボスでは各国のリーダーたちが集い、世界経済フォーラムが幕を開けた。この偶然とは思えぬ“歴史の示唆”は世界の力学が大きく変化しつつあることの象徴だった。つまりアメリカを軸にした従来型の国際秩序が崩れ、アメリカ中心を離れた新しい勢力圏(中国・ロシア・グローバルサウス(注1))が力を持ち始め、地政学的・経済的な分裂が始まっていた。

ワシントンではトランプが“アメリカ・ファースト”の復活を高らかに掲げ、ダボスでは自由貿易と国際協調の継続が語られるはずであった。だが間髪を置かず、トランプはダボスの舞台でも演説を行い、同じアメリカ・ファースト”という言葉を用いながら、アメリカを除く国々にはまったく異なる未来像を提示することになった。2025年のダボス会議は、もはや希望の祭典ではなかった。緊張と疑念の空気のなか、各国の首脳たちは口には出さずとも、既に理解をしていた。「これからの世界は、アメリカ抜きで進まなければならない」と。

 

アメリカ・ファーストは、アジアやグローバルサウスにとって、貿易や金融、雇用における大きな課題を突き付けました。これらの地域は独自の経済圏を形成し、アメリカ依存からの脱却を目指していると言えます。特にアジアや新興市場は、多国間経済協力や貿易協定の強化を通じて、アメリカ以外との連携を進めています。今後、グローバル経済の変動とともにアジアやグローバルサウスの存在感が増すことが予測されます。

 

いま、世界はグローバルからブロックへと再編されつつあり、未来が見えません。かつては、国家が未来を与えてくれた。だがいま、未来を切り開くためには、私たち一人ひとりがしっかりとした意思をもって行動しなければならない。そして、その行動こそが私たちに新しい未来をもたらします。

 

(注1)グローバルサウス(Global South)という用語は、一般的に発展途上国新興市場の国々を指す際に使われます。元々は地理的に南半球に位置する国々(例えばアフリカ、ラテンアメリカ、南アジアなど)を指していたものの、現在では必ずしも地理的な意味合いだけでなく、経済的、社会的な発展の段階を基にした区分としても使用されています。

 

執筆者:井上 昇(ファイナンシャル・プランナー)

 

※続き(第1章)はこちら↓

不確実な未来を守るための戦略とファイナンシャル・プランニング②

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