一般社団法人埼玉生活支援協会

損害保険とは(後編)

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損害保険とは(後編)

損害保険とは(後編)

2024/08/01

損害保険とは(後編)

 

今回は損害保険の基本原則について説明します。

 

損害保険の基本原則

保険料は統計データを基に決められます。

えば、コインを投げた際に数回投げた

だけでは連続して表または裏が出るかも

しれないですが、何十回、何百回、何千回と

投げると、表が出る確率と裏が出る確率は

限りなく2分の1に近づいていきます。

 

事故の発生する確率を算出する際も、

数多くの事故データを分析することによって

発生確率を予測できるようになります。

これを「大数の法則」といいます。

 

保険料は発生確率の高低によって決まります。

事故の確率が高い人には高い保険料、

確率が低い人には安い保険料というように、

その確率に応じて保険料は決まります。

これを「公平の原則」といいます。

例えば、経験の浅い人より、ベテランの方が

事故の確率が低いので保険料が低く設定されます。

 

保険会社が保険料を算定する際、

保険契約者から集める保険料の総額(収入)と

保険会社が支払う保険金の総額(支出)が

等しくなるように計算されています。

これを「収支相当の原則」といいます。

なお、この収支相当の原則によって算出された

保険料(純保険料)だけでは事業運営ができないため、

この保険料(純保険料)に事業運営に必要な経費や

保険会社の利益など(付加保険料)を加えたものが

実際の保険料となります。

 

生命保険と損害保険とでは保険金の

考え方が異なります。生命保険では

あらかじめ約定された金額を支払うこと

(定額払い)を原則としているのに対し、

損害保険は一定の偶然の事故によって生じた

損害額に対して支払うこと(実損払い)を原則

としており、実際に被った損害額が保険金

として支払われます。損害保険は、

「損害によって不当な利益を得てはいけない」

という考え方に基づいているのです。

 

何気なく払っている保険料ですが、

災害や事故がなく無事に満期を迎えた際に、

「自分が払い込んだ保険料は災害や事故で

 苦しんでいる人の救済のお金に使われた」と

考えることで、少し心が豊かになるのではないかと思います。

 

FP Avenue所属 ファイナンシャル・プランナー

木元広之

http://office-kmt.jp/

 

 

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